昔は結構特撮とか見ていました。いわゆる戦隊ものですね。今は、戦隊ものにかぎらずですが、TwitterやInstagramといったSNSで当時の出演者が今どのような活動をしているのかがわかりやすくなったので便利なものです。また、そのSNSから得た情報によると、昔の戦隊番組に出ていたヒーローが、時を経てまた一堂に会する、いわば同窓会的なイベントもあったりするようで、そういうのってなんかいいなって思います。
そのイベントを後で動画で見る機会があったのですが、地球を守っていた時は精悍だったメンバーたちも、ちょっとふくよかかつ柔和になっていたり（そのギャップがまた楽しいのですが）、当時の撮影裏話が興味深かったり、楽しくみさせていただきました。で、そこで、出演者の一人が言っていたことが心に残りました。いわく、先日久しぶりに５人揃って会ったんだけど、そうするとみんなあの時に戻ると。時が経つと、悲しいかな人生うまく行っている人と調子よくない人が出てきてしまうものですが、それでも誰一人威張ったりすることなく、本当に撮影してた当時のキャラに戻った、と。
そこで思い当たったのは、何年か前に、大学のサークルの同窓会かつ同期会で行った熱海旅行です。我々も大学卒業後、物理的には本当にバラバラになりました。勤務地は東京から大分まで分布し（だから、比較的アクセスが容易な温泉地である熱海を会場に選んだわけです）、職種も様々です。当然生活の状況も様々です。ですが、やっぱりその場では、みんなほぼ大学時代のままのキャラでした。
もちろん、みんないいオッサンにはなっていますから、学生時代のような無分別なことはせず、その辺は大人になってはいるのですが、いざ旅館で飲み始めたらみんなそのまんまで。唯一、学生時代は酒があまり好きでなかった奴がすごく酒好きになっていたことと、やはり就職してから長いので、方言が変わってきていることくらいが変わったことで、20年の時を経て学生時代に戻れた気がしました。それがとても楽しく、嬉しかったです。
ただ、キャラがそのままでも、会話の内容は劇的に変わっていたことは面白かったですね。子供の少年野球がどうとか、仕事がどうとか、健康がどうとか。その辺にも寄る年波を感じざるを得ませんでしたが、かえって、このような話ばかりするようになるまで、このようなキャラを持てていたということが嬉しくもありました。
さて、日本中を席巻したコロナ禍も最近は随分下火になっていますので、また同窓会第二弾を企画しようという声が上がってくるかもしれません。前回は同期だけだったのですが、今度は連絡も容易になったので、近い先輩や後輩も呼ぼうという話になっています。前回からはもう５年くらい経っていますので、また今度はどのような会になるか、とても楽しみです。
ちなみにですが、冒頭に書いた戦隊の再会イベントには、今「純烈」で活躍する、酒井一圭さんが出演されていました。さて、なんの戦隊でしょう？
