あまり舌に自信がない。というのも、好き嫌い人一倍あるけれども、好きなものなら何でもうまいうまいと食べてしまい、高級とか手が込んでるとか、そういうのが食べても全然分からないのである。テレビで、肉とかワインとか高級なものと手頃なものを食べ比べて違いが分かるかみたいな番組をやっているのを見たことがあるけれども、ああいうのが全く駄目だ。正解する確率は厳密に50%でしょうね。
酒やコーヒーといった嗜好品も好きで、こういうのは特に蘊蓄を語れそうなものなのだが、これまたさっぱり分からない。なので、仕方なく発泡酒じゃなくて、おんなじ美味いなら安い方を、という前向きな意味で発泡酒を飲んでいる。あ、でも、のどごし生だけは分かるな。ゴムみたいな味がするんだもん。私の舌でも分かるような明確な違いを打ち出したという意味では、メーカーは誇っていいと思う。美味いかどうかは別問題だし、これはシチュエーションによって感じる味が大きく変わる飲み物だから。
そんな私もやむに止まれずたまに料理をします。自分はこんな舌なので、まあ大体のものは満足して食べます。しかし妻はどうだろう。妻はちゃんとしているので、下手な料理によって彼女を不幸にしているかもしれない(笑)。今のところは「意外と美味しい」とかリアルな感想をくれているので大丈夫とは思うけれど、これに安心せず、料理に関しては常に向上心を持って台所に立とう。