無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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横田晴正『ありがとう、また逢えるよね』読了

横田晴正さんの『ありがとう、また逢えるよね』をようやく読了しました。購入から年々経っただろう。4年かな。最初はもちろん買ってすぐ読んだんですが、前書きの時点で泣けちゃって読めなかったんです。最初は通勤電車の中で読もうと思っていたんですが、これは電車では読めないなと。そうこうしているうちに、Kindleをあまり使わなくなったこともあって、存在も忘れてしまって。

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で、最近その存在を思い出し、目に涙を浮かべながらも読み進めて、昨日読了となったわけです。最初の部分が涙なしでは読めず、ずっとこんな感じなのかなと思っていたら、その後は普通のアドバイスが割と淡々と書かれていたので、思ったよりスムーズに読み進められたのですが、それでも文章の端々に泣かせる所が多々あり、やはり多少の涙なしでは読めない本でした。


この本は、ペット供養をしているお坊さんが、ペットを亡くして悲しみにくれている人に向けて、その後の気の持ち方、悲しみや後悔との折り合いのつけ方なんかのアドバイスをしたのをまとめた本です。最初に横田さんの壮絶な経験が語られ、これが涙なしでは読めないのですが、その後のアドバイスも、自分のペットのことを考えながら読むとやっぱり泣けてきてしまいます。


この本ではよく、「ペットは大好きなあなたに会うためにその命を云々」と言った表現が出てきますが、それを見るたびに、自分のペットの顔が浮かんで、そんなに愛してくれているのかと、その健気さに涙が浮かびます。また、ペットを亡くした人がよく陥る、もっとこうしてあげたらよかったといった後悔についても、仏様になったペットは許すもなにも、あなたのことが大好きなのですみたいなことが繰り返し書かれていて、やはり以前ペットを亡くして後悔の嵐にさらされた自分にはジーンと来ました。


結局は、逝ってしまったペットに想いを馳せつつ、元気にまた日常生活を送ることが一番で、そのための心の持っていき方、陥りがちな心の状態についてどう対処するか、といったことが書いてあります。なので、本当はお涙頂戴の本ではなく、生きていく上で役に立つハウツー本という分類が正しいのでしょうが、題材が題材だけに、涙を誘ってしまう、そういう本かと思います。また、対象が、言葉が通じず感情がピュアな動物なだけに、その心を慮ると余計に涙が出る、という感じでしょうか。


感動的な本を読んで涙を流したいという人に向く本ではありませんが、ペットと暮らしている人には是非読んでもらいたい本です。温かい涙と、いつか来る別れへの心構えが手に入る本です。

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ありがとう。また逢えるよね。 ペットロス 心の相談室

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