図書館で借りた角田光代さんのエッセイを読んでいます。その中で、電車の忘れ物の話が出てきまして、私も電車に忘れ物をしたなあと懐かしく思い出しました。
最初は、新入社員のとき、友人がやっているサッカーチームに誘われて、試合に行った時です。友人と待ち合わせていた駅で降りたんですが、着替えなどが入ったバッグを電車に忘れて手ぶらで降りてしまいました。気付いた時は後の祭り。この時どうやって荷物を回収したのかは覚えてないのですが、きっと終着駅まで行ったんでしょう。そしてそこから電車とバスを乗り継いで、試合会場で合流したんだと思います。
それで途中から試合に参加したんですが、何十分もプレイしないうちに他の選手と激突して額を裂傷。大量に血が出て救急車に乗る羽目に。もちろん試合も続行不可能で、怪我自体は縫うだけで済んで良かったですが、友人を始め試合していた人たちには多大なる迷惑をかける結果となってしまいました。
これは忘れ物にすぐに気付いて対処できたケースですが、次に忘れたケースは、忘れたのに気付いたのが大分後になってからで、ちょっと面倒なことになったケースです。
確か青森だったと思いますが、マラソン大会に出場して走った帰りのことです。特急や新幹線を乗り継いで東京まで帰ったんですが、東京の中央線を降りた時に、やはり着替えなどが入った荷物を置いてきてしまったんですね。中央線に乗った時には持っていた記憶が確かにあったので、忘れたのは中央線だということが明確だったのは良かったです。
翌日JRの忘れ物センター?に問い合わせました。まず誰にも盗られてなくてきちんと拾得されているかが心配(使用済みの汗まみれのTシャツとかばかりの荷物を盗るかという声もありますが、盗る人は中身を見ずに盗るでしょうからね)ですし、終着駅で拾得されていたとしても、どの終着駅かで手間は大きく変わります。
調べてもらったら、一番可能性の高かった高尾駅にあるということでホッと一安心。当時の最寄駅からはそんなに離れていなかったので、身分証明書と印鑑を持ってトットと高尾駅の遺失物預かり所へ。中身を確認して、すぐに渡してもらえました。
さっきも書いたように中身はTシャツや短パンといった、まあ代わりはあるというものばかりだったのですが、唯一ランニングシューズはそれなりに値の張るものだったので、それがなくならなくて助かりました。
それ以来電車に物を忘れるということはないのですが、なぜか忘れるのはスポーツの着替えばかりですね。なんででしょうか。やっぱりワクワクしていたり疲れていたりして、注意散漫になっているのかな。自分にはこういう傾向があるということで、気をつけておいた方がいいですね。