無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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激痛の記憶~ぎっくり腰

これまで40年あまり生きてきたわけですが、これはヤバイ!という痛みを感じたことが何回かあります。大学生の時サッカーをしていて、相手プレイヤーと衝突して、膝の前十字靭帯を損傷した時とか、初めて痛風の発作が出た時とか。今回はその中に堂々と入れる痛みである、ぎっくり腰の経験について書きたいと思います。

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それは、ある夏の日の朝、いつもより早めに出勤の支度が済んで、テーブルの椅子に座って、扇風機の風を浴びながらテレビを見ていた時でした。そろそろ出るかということで、妻に行ってきますを言い、鞄(重くない)を手に取って立ち上がった瞬間、一瞬の呻き声を上げて、動けなくなりました。
 
初体験ではあったのですが、これはぎっくり腰だと一瞬でわかりました。ちょっとでも動くと激痛が走る。それでもなんとか椅子に座り直して、必死で足を伸ばして扇風機のスイッチを再度オン。暑いんだけど冷や汗がダラダラ流れます。とりあえず宙ぶらりんの体勢から脱出したので、これ以上動こうとは全く思えません。椅子の上で長い長い時間が流れます。幸い、出かける直前だったため、携帯電話が手元にあったので、会社には休みの連絡を入れることができました。
 
そうしている間に、ちょっと動くコツみたいなのを掴んできて、なんとか移動できるように。そして、妻の進めに従って整形外科に行くことに。しかし、総合病院までは坂あり歩道橋ありの険しい?道なんです。普段は10分も歩けば着くところにあるんですが、どれだけかかったかわからないくらいでした。
 
しかし総合病院の整形外科というのはいつもいつも非常に混んでるもので、そこで3時間待たされました。しかも待合所の席が空いてなくてずっと立ってる羽目に。途中で体がブルブル震えだして止まらなくなり、生命の危機じゃないですけど、この先どうなってしまうのか不安になってきました。座っている人の一人が見かねて席を譲ってくれたんですが、多分座っちゃうと二度と立てないと思ったし、一応あまり痛くない立ち方を編み出した時だったので、丁重に辞退しました。
 
そしてようやく回ってきた診察。レントゲン検査とかしたんですが、予想通り異常なく、ぎっくり腰の診断。まあそうだろうなとは思ったけど、なんでこんな苦労してここまできたんだろうと、ぐったりした気分になりました。これからまた坂あり歩道橋ありの大変な道を歩いて帰らないといけないのにって。あ、でも結局帰りはタクシーを呼んだような覚えもあります。さすがに痛みと疲れが限界に来ていたので。
 
それから2日ほど会社を休んで、寝たきりの生活を送っていました。寝る時は、横向きに寝ると痛みが軽減されると聞いて、その通りにしたり、常に激しい痛みとの戦いでした。こういう時って、これまでの痛みがない生活というのを忘れちゃうんですね。痛みがない世界ってどんなだったろうなんて何度も考えて夢見ていました。
 
職場に復帰した後もしばらくはスッと立ったり座ったり歩いたりができず、自分に用がある人が、ちょっと、と声をかけてきて、あ、そうだったと向こうから来てくれたり、優しい人ばかりで助かりました。結局一週間くらいは痛かったかなあ。ホント、重い物を持ったりとかじゃなくて、軽い鞄を持っただけなのに、こんな大変な事態になるんだと、学んだ一件でした。そういえば、くしゃみでぎっくり腰になったなんて人もいますもんね。
 
そんなわけで、私のこれまでの痛みランキング上位にランクされる、ぎっくり腰の思い出について振り返ってみました。正直、二度となりたくないですね。突然くるからびっくりするのと、その激しい痛みはホント寿命が縮む思いです。