無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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父について。

先日、夢に父が出てきました。なぜかファミスタをやっていました。夢って本当支離滅裂で面白いですよね。何度か書いているのですが、実際の父は認知症が進み、とてもゲームを楽しめるような状態ではありません。でも、そういう父に会ったのは帰省した時の、通算数日しかないので、自分の中でのイメージが更新されず、そういう元気な父が夢に出てきたということかもしれないですね。

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父は現役時代は貨物船の船員で、若い頃は海外便にも乗っていたため、一度仕事に出たら何ヶ月も帰ってこず、帰ってきたらしばらく休みという生活を送っていました。ずっとそういうサイクルで、何ヶ月も会わないということが続いていたので、子供(私)も懐かないわけです。ある程度大きくなって分別がつくようになるまでは、いやその後も、接し方がよく分からなかったというところはあります。


ただ、父の土産話は時に面白く、買って来てくれる外国のお土産は、子供心にとてもエキサイティングでした。同じ話を何度もするところはちょっとアレでしたが…(^^;; 一度渡航先から、何キロもある牛肉の塊を送ってきてくれたことがあります。私は大喜びでしたが、冷凍庫を埋め尽くし、 家にいる母と私だけで(もしかしたら祖母や弟もいたかも)どうやって消費するのかと、母は頭を抱えたなんてこともありました。結局親戚にお裾分けしたりしたのかな。


歳を取ってからは海外に行くことは無くなったのですが、船員はずっと続けていました。ただ、こういう生活だったので車の免許が取れず、しかも交通網が貧弱な田舎ですから、休日は自分の意思で出かけることができず、ずっと家にいる生活でした。母は車で買い物などに出かけていたのですが、それについて行くこともあまりしなかったですね。その刺激のなさが、認知症を悪化させたという面もなきにしもあらずだと思います。


年金をもらえるようになってからかな?引退して、自宅で悠々自適、毎日テレビにツッコミを入れながら過ごす日々を送っていた父ですが、そんな父を語る上で外せないのが、実家で飼っている猫です。人間相手にはなかなか厳格というかそういう人でしたが、猫は猫かわいがりしていました。刺激のない日々の数少ない彩りなのかもしれませんね。こないだ帰省した時に、いなばのチャオチュールを買って帰って猫に与えたら、喜んで舐めていたのですが、父も与えるのを楽しんでいました。また、スシローに連れて行った時も、普段はほとんど要求とか言わないのに、ハマチが欲しいとか言って喜んでいました。

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昔は厳しかった父ですが、今はいつもニコニコしています。本当に心から穏やかな気持ちなのかは本人しかわかりませんが、そうであったらいいなと思います。苦しい時もあったでしょうが頑張り抜いて仕事人生を完走した偉大さは今はわかります(母はプラス家事があったからもっとですね)。これからは、楽しいとまではいかなくても、穏やかで温かい日々を送ってもらいたいと思います。