無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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一期一会

先日、天気の良い日に、自宅の近くで綺麗な木蓮の木を見つけました。蕾が青空に映えてとても綺麗だったので、写真に収めました。その写真がこれです。

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いい写真が撮れたと思いますが、ちょっと暗いですよね。撮った時はあまりしっかり確認してなかったのですが、明るさの設定がちょっとずれてしまったようです。データをタブレットに移して、ああー惜しいー!と嘆いたものです。

しかし自宅のすぐ近くの木なので、同じ構図で翌日も撮れるはず。幸い翌日も天気が良かったので、リベンジとばかりにその木のもとに行き、同じようにして撮りました。その時の写真がこれです。

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明るさの設定は直したので、空の色、花の色はバッチリです。しかし、花がちょっと開いていてなんとも中途半端に。たった一日なのに花の開き加減というのはずいぶん変わってしまうもので、撮りたい写真は結局撮れなくなってしまいました(この写真も悪くはないですけど)。

また別の日、道を歩いていて、また綺麗な花が咲いている木を見つけ、綺麗だなー、写真撮ろうかなどうしようかなー、とか思って眺めていたら、目の前にヒヨドリが止まっているのを発見。しばらく目が合ってお互いキョトンとしてしまいました。こんな近くで野鳥が見れることなんてない。これはと思い直して、リュックからカメラを取り出して撮ろうとしましたが、その間にヒヨドリはどこかに行ってしまいました。

どちらも、ちゃんと準備をしていなかったせいで、千載一遇のチャンスを逃してしまった例です。まあ、後者の例では、じゃあ年中カメラを首からぶら下げて歩いてりゃいいのかというと、それも、うーん、という話になりますが…

そこで思い出したのが「一期一会」の言葉。元々茶道の言葉ですが、転じて、その機会は一生に一度のものと思い、すべての機会を大事にしなさい、という意味でも使われます。前者の例なんかまさにそうで、綺麗な咲きかけの木蓮を撮ろうと思ったら、明るさや色味を悉皆確認するなり、それができなければいくつかのパターンを撮っておくなど対処できたはずなのに、それをしなかったせいでチャンスを逃してしまった。

そもそも撮る前に設定をちゃんと確認しなかったこと自体ダメですよね。これが近所の木蓮だったからまだいいものの、長旅の末やっと辿り着いた山の中での星の写真を撮るなんて時に、設定を確認してませんでしたーじゃあ洒落になりませんもんね。

写真屋を名乗っているものとして、まず設定をちゃんと確認すること、そして出来上がりも確認すること、という、非常に示唆的な失敗となりました。写真も仕事と思い、一期一会という言葉を大事にして向き合わねばと思いました。

ちなみに、その後その木蓮は綺麗に咲いて、ちょっとだけリベンジの機会を与えてくれました。今日の木蓮はこんな感じです。

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